初めまして。農場長の大澤俊亮【おおさわしゅんすけ】です。
私は元々、理学療法士として病院勤務をしておりました。関わった患者さんのお話や、家業が農家ということもありいつしか自分も農業という道に憧れを抱くようになり農業を始めることを決意しました。
自分で始めてみて農業の大変さを痛感した一方、研修や視察を繰り返し学び、成果を得ることが出来て本当に楽しいと今でも感じています。これからも楽しみながら野菜作りを続けていきたいと思っています。
デイサービスを始めるきっかけですが、学生時代まで遡ります。
病院実習の際、患者さんの中で家庭菜園を趣味にしていた方が入院により運動機能が低下し、今後農作業を行うことを諦めてしまうことを目の当たりにしました。それはその方にとって楽しみだけでなく目標や意欲、役割までも奪われてしまっているように私は感じました。
そんな時、【リハビリ】と【農作業】が一緒に出来たらより意欲的になり楽しみながら運動ができるため、そういうサービスがあれば喜んでもらえるのでは？という思いがありました。ですが、私も実現することはないだろうといつしか忘れてしまっていました。
転機が訪れたのは祖母の病気です。農業を何十年も続け、毎年家庭菜園を楽しんでいた祖母は入退院を繰り返し、好きだった畑をすることが出来なくなってしまいました。父に遅くまで畑にいて怒られていた祖母も閉じこもりがちとなり、このままじゃいかんとデイサービスの利用を始めました。デイサービスから帰ってくると祖母は「みんな優しくてすごく良くしてくれるよ」とよく言っていました。そこでデイサービスの存在をより近くに認識するようになりました。
祖母の境遇とこの事業を後押ししてくれる方が現れたこと、農業を取り巻く環境の変化や社会的意義を重要視される世の中に対して、かつて思い描いていた「あったらいいな。」を実現するタイミングだと思い当事業を開始する決意をしました。
特徴として従来のデイサービスの機能に本格的な農業体験を付加し提供させていただくことになります。利用者様ご自身が手をかけた作物を収穫しみんなで喜びを共有することが出来るようになっています。その中で目標やそこに向かうための役割を感じてもらうことで心身ともに若さを取り戻して頂けたら、これほど嬉しいことはありません。
ここに関わるご利用者様、スタッフや関係者の皆様ににおいてまた来たいと思ってもらえる【エンターテイメント施設】のような場所にしていくことを目指します。